視界広がる。
世界も広がる。
一見、「眼」とは関係ないと思っている不快症状が、実はまぶたの病気からきているものかもしれません。
視力が落ちた、目が痛い…などといった症状に比べて、つい安易に考えてしまいがちな、まぶたに関する不快症状。これらを改善するのが眼瞼形成手術です。眼瞼形成手術が必要な病気に、睫毛内反症(しょうもうないはんしょう)、眼瞼下垂症(がんけいかすいしょう)などがあります。
睫毛内反症の症状には、結膜炎や角膜炎などを繰り返す、目やにが出る、充血しやすい、などがあります。また、眼瞼下垂症の場合は、まっすぐ見るときにアゴが上がる、むやみにまぶしく感じるなどがあります。 ⇒眼瞼下垂の話へ(バックナンバー : 平成17年8月19日)
ここれらは適切な手術をすることで改善されます。
この手術は、美容目的で行われている、いわゆる「二重まぶた形成手術」と同様のものですが、当院では角膜保護が目的の手術です。
手術は片方の眼について約20分かかります。
入院は不要。
抜糸するまでの期間は約1週間です
(ただし術式によっては抜糸は不要)。
さかさまつ毛は、まつ毛がつねに角膜に当たっている状態なので、眼球を傷つけるばかりでなく、ほっておくと 乱視の原因になることもあります。子どもに多く見られますが、6歳以前に発見して 適切な治療をしないと弱視 になる可能性もあります。
眼瞼の余剰皮膚を切除する。
眼瞼皮膚と瞼板を縫着し、睫毛が外側に起きるようにする。
手術後は二重瞼(ふたえまぶた)になる。
眼瞼下垂とは、目を開けるための筋肉(眼瞼挙筋)がゆるんだり、まぶたの皮膚がたるんで目が開きにくくなっ た状態をいいます。主な原因としては加齢があげられます。視野が狭くなったり、肩 こりや腰痛の原因になるこ ともあるので治療が必要です。
上眼瞼の皮膚を切開する。
弛緩や麻痺のため作用の弱くなった眼瞼挙筋を、縫い縮めたり切除して短縮する。
短縮した眼瞼挙筋を、再び瞼板に縫着する。
手術後は二重瞼(ふたえまぶた)になる。
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